北インドへ、EVISBEATSさんと。 その5
場所をジャイプールのjai niwas hotelに移しての後半です。インドは年間にものすごくたくさんの映画が上映されています。せっかくだから観てきました。
インド人も、みんな映画大好き。お話しの途中で歌ったり踊ったり、インド映画はちょっと独特な楽しさがありました。
伊瀬 インド音楽はどうですか?
エビス お城の装飾とか寺院の壁画とか、インドの精密で繊細な美術もむっちゃ好きなんやけど、音楽もいいですね。特に複雑怪奇ではないけど、タブラとか打楽器のリズムのパターンがたくさんあって、色んな変化を楽しめるなあ。単純なドラムキットだけじゃなくて。
伊瀬 インドらしさ、音楽にも出てますよね。
エビス 16ビートで、なんか早い感じがするし。踊らせるための音楽って感じがすごくする。
伊瀬 ふーん。映画の中の音楽もみんなインド音楽ですもんね。
エビス うんうん。映画館、盛り上がってたなあ。お客さんもいっぱい入ってて。
伊瀬 入ってましたねー。
エビス ものすごかったなあ。
伊瀬 僕らが行った映画館は、一日に2種類くらいしか上映されてないんですよね。スクリーンも大きいのがひとつだけで。Aが終わったらB、BがおわったらAを上映する感じ。
エビス 上映時間が2時間半くらいで、途中でいっかい休憩が入るねんね。
伊瀬 映画が始まって、主人公が登場したらあちこちで「待ってました!」みたいに叫んどるんですよね(笑)
エビス 「フォー!(拍手)」って(笑)。歌舞伎みたいになってる。あれは見といてよかったわあ。でも、映画観てるとき後ろのチビッ子がオレの座席の背中の部分をずっと蹴ってた。ドン、ドン、ドン、って。
伊瀬 左足はエビスさんで、右足は僕の方でした。
エビス ものっすごいイライラしたな(笑)
伊瀬 イライラしました(笑)
エビス ああいうの、親はどう思ってんねやろ。何とも思ってへんねやろなあ(笑)
伊瀬 フツーに携帯出てるヤツもおったし。映画館やけど、格闘技観戦くらいのざわめき。
エビス 日本やったら、ちょっとでもお菓子の音したら「チェッ(舌打ち)」って。「なんやねんあいつ(ヒソヒソ)」みたいな(笑)。その点では楽やったなあ。
伊瀬 なんかねえ、ストレートなんですよねえ。映画の内容も、言葉は現地語なんで僕らは一切わからないですけど、話の筋はだいたいわかる。多分ストレートなストーリーなんやろなあ。客は客で、ハッピーエンドのシーンで大喝采やし。映画とお客の、ストレート同士の応酬が新鮮でした。
エビス 日本もそういう時代、あったんやろうけどなあ。みんなで映画とかお芝居とか観て、盛り上がろう、っていうのは。インドにはまだ映画が娯楽の中心にあんねんな。映画自体も面白かった。演出に、すごいエンターテイメント性が溢れてるよな。
伊瀬 話の途中でいきなりミュージカルみたいに歌って踊りだすし(笑)
エビス 女優さんがとても美人でした。
伊瀬 ほんまに美人でした。今まで見た女優さんの中で1番かも。
エビス ちょっと恥ずかしがりやさんな感じで。色っぽいし、一個一個の動作がセクシー。何やろ、あの色っぽさ。
伊瀬 あの、ゆらめき。天女の舞いを見てるような。柔らかく、風になびくような動きなんですよねえ。
エビス 品があるしなあ。あ、こういうのって、韓流スターに憧れるおばちゃんの気持ちに近いんかも(笑)
伊瀬 いやほんまに、そんな感じ。
エビス 清楚やし、さらにダンスも踊れて歌も上手いし、完璧やったねえ。
伊瀬 映画が終わって、「エンターテイメントとか芸能はああであってほしい」って、エビスさんが話してはりましたよね。女優とかスターっていうものは、もう絶対に手の届かない存在であってほしい、みたいな。
エビス うん。絶世の美女とかでないと、ダメやな。2時間半なら2時間半、その人の顔をずっと見て、うっとりできるくらい。
伊瀬 憧れの対象であってほしいですもんね。
エビス ほんまにそう。しかし面白かったなあ。日本にああいうスタイルの映画ってほんまにないよな。まず音楽があんなに主張すること、ないもん。あれだけ主張して、しかも打楽器をふんだんに使って、っていうのがびっくりした。
伊瀬 日本の映画音楽なら、ストリングスとか、クラリネットみたいなのとか、シンセ使ったりして、映画音楽っぽい音で演出します。・・・いやしかし、映画もやっぱり「カレー味」でしたね(笑)
エビス マサラやなあ(笑)
伊瀬 僕ら観たの、ラブストーリーですけど、それでも・・・
エビス ラブ・マサラ(笑)
・・・つづく
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