うるせえシダレ桜
『うる星やつら』の主題歌はすごくよくできてると思います。主題歌の一番はじめの「あんまりそわそわしないでー」の部分、あそこだけでもう、傑作です。すばらしい。
「あんまりそわそわしないで」という言葉に、たくさんのメッセージが凝縮されていて、この一言だけで「ラムちゃん感」が十二分に表現されてるじゃあありませんか。
「あんまりそわそわしないで」の裏には、「ちょっとくらいならそわそわしてもいいわよ」という気持ちが隠れてるっちゃ。まず、その寛容さが見えます。
と言いつつも、「あんまりそわそわし過ぎると、ひどい目に遭わせるわよ」というニュアンスも含んでるっちゃ。
それらの気持ちを、ただ「ヤメテ」とストレートに言うんじゃなくって、ねこなで声で甘えつつ真綿でじわじわ首を締めるような、可愛さと恐ろしさを一口に表してるなと思ってね。もうあのフレーズだけで「勝ち」です、あの歌。イントロの「テテテテテテテテ・・・」っていう、疾走感と計算ずくの小悪魔感とが相まって、「あんまりそわそわしないでー」を引き立たせてますね。
・ ・ ・ 。
車で走ってると山桜なんかけっこう咲いてますね。春だな。
桜もそうだけど、梅にしても、桃にしても、「枝垂れ」っていう種族があるじゃないですか。なんかこう、アウトローというか、個性派という趣を感じて、好きです。
お花見などは「群生であるほど良し」とうような印象がありますが、枝垂れ族に関して言えば、彼らは一本で勝負できるというか、彼ら自身が群生であることにさほど魅力を感じていないと思えるほどに、一本の中にドラマがあるように見えます。
挑発的であり、しかし孤独であり、寡黙であります。
隠しても隠しても美しく魅せることができてしまって、そんな自らの美に恥じらいを感じているようなたたずまい。
そういうのに憧れるようなところもあって。
おれも枝垂れたいなあと。枝垂ラー。
呼び方も、うまいことつけたなあ。「エダダレ」でもなく「タレ」でもなく「シダレ」でね。
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